1本の
真鍮の角棒から
片側の1部だけツイストした
特別なWフックを
誕生日プレゼント
にされるという事で
オーダーいただきました。
今回のご要望では
4mmの角棒から
ワンオフ製作するのがベストと考え
早速
カットしてツイスト!
ハリキリすぎて
ここまでの写真が見当たりません、、、
という事で
最初の写真がコチラになります。

棒材が4mmにもなると大変硬いので
頻繁に
焼き鈍し
を行いながらの整形となります。
因みに5mmぐらいからは
炙りながら曲げます。
僕の場合はですが。
.
写真的にかっこいいので
こういう炎にしておりますが
実際は

こういう絞った感じの炎になります。
曲げは感覚のみを頼りに行なっておりますが、気に食わなかったのでやり直し。
2回目はこんな感じです。

1回目のが長くてブサイクだと思ったので
コンパクトにしてみました。
もちろんある程度
イラストで打ち合わせしてますので
それに近くなる様にも。

こんな感じです。
前回のと比べてみましょう。

好みの分かれるところかもしれませんが
僕的には
圧倒的に右です。
で、当店にオーダー下さってるのだから
僕の好みが優先です。
このへんは
無断でやります。
すみません。
(相談する時もあります。)
.
このままでは完成が分かりにくいですよね。
実際に製作してみると分かりますが
両端の部分が無いと整形できません。
でも
もう用事は済んだので
不要な両端をカットしてみましょう。
ほら、かっこいい。

まだわかりませんかね^^;

形状は左側のWフック。
大きさは右側のツイストフック。
間をとって良い形になりました。
ここから

この鋭利な部分を
ヤスリで整形していきます。



こんな感じです。
左右で全然印象が違いますよね。
さて今回
部分的にツイストしましたが
真っ直ぐだった部分との境目を
いかに自然なラインに仕上げるか
そこも楽しい所なんです。
その境目も見ながら
続けていきましょう。




ラインが綺麗に繋がったでしょ?
これでざっくりですが
全体が綺麗になりました。
で、実際こんなに口が開いていると
キーリングとしてダメですので
閉じていきます。
なぜ最初から閉じてないのか?
これも先ほど切り落とした両端と同じで
ヤスリがかけやすい
という理由で開いております。
.
せっかく綺麗にしましたが

また焼きます。

シャッタースピード遅めで(笑)

ジューっっ!!
この瞬間の音が
たまらんのです。
.
では
荒れてしまった部分を
再び磨きましょう。



かっこいいですね!!
両サイドは切り取った最初の角棒です。
ここから随分磨きましたね。
それでは次に
黒染めをしていきましょう。

真鍮を黒くする方法は沢山ありますが
僕がやってる方法は
内緒です(笑)
ま、次の工程を
見る人がみたら
簡単にわかりますが
コレです。

牛乳
ではないですが、そう呼んでます。
ここからざっくり
黒染めを落とすのですが
一度落とすと元に戻せない
(戻せるけどめんどくさい)
ので、様子を見ながら
キラキラしすぎない様に
慎重に
、、、
しんちょうに
、、、
はい、
できました!!

おおお〜!!
我ながら、渋い!!
.
いかがでしょうか?
1点ものにしかない
ストーリーという物を
より感じて頂く為に
筆をとってみました。
.
僕はハンドメイドとデジタル
両刀ですが
どちらもメリット、デメリットがあります。
それらをミックスして創る事もあります。
.
今回のこの形状ですと
僕だったら
ハンドメイドが最高のアプローチです。
.
最後まで見ていただき
ありがとうございました!
この様なご相談、お待ちしております!
ではまた!!
